よくある質問(結婚)

結婚

Q.

結納品にはどんな形があるの?

+
A.

関東式結納

関東地方では、結納金を贈るときには金包を祝儀品とともに一台の白木台にのせる形が一般的です。結納金は長のし、金包、鰹ぶし、するめ、昆布、友しらが(麻ひも)、末広、柳樽料、そして目録の9品を整えるのが正式。結納金が入った金包と柳樽料以外は現物を用意します。略式では、鰹ぶしと柳樽料を除いた7品目、さらに昆布とするめを除いた5品目もあります。

とくに東京では、男性からの結納(帯料)と女性からの結納(袴料)を同時に交換するのが習慣です。この場合には男女同格の結納品を用意しますが、場合によっては女性が一段下げてもかまいません。結納飾りは本人たちの考え方や好みで決めればいいでしょう。しかし、結納品を披露する女性側の環境やしきたり、好みに合わせるのが思いやりでありエチケットでしょう。

とくに東京では、男性からの結納(帯料)と女性からの結納(袴料)女性からの袴料を略す場合に出す受書や結納の目録は、印刷されたものを使うことが多く、一行目の空欄に「御帯料 壱封」または「御袴料 壱封」と書きます。記念品を添える場合は御帯料や御袴料の脇に小さ目に「指輪つき」「時計つき」などと添え書きを。記念品だけの場合は、「御背広 壱着」「晴れ着 壱揃」とします。

関西式結納

中部から西の地方で使われる結納品は、各地それぞれに特徴があります。特に京都や大阪では、小袖料(結納金)、松魚料、柳樽料の三つの金包にのしと末広がついた形が基本です。これらはそれぞれ一品ずつ白木台にのせ、3台や5台といった形で整え、さらに豪華にする場合は、するめや昆布、友しらがを加えたり、呉服飾りや高砂の人形を添えることもあります。変わったところでは、昔ながらに着物と帯、履物などの礼装一揃えに化粧品を添える奈良地方や、お茶を必ず添える九州地方のしきたりも残っているようです。

とくに東京では、男性からの結納(帯料)と女性からの結納(袴料)関東地方と大きく違うのは、こういった形式だけではありません。関西地方では結納金の一割程度を基準に飾り台を用意するという点です。こうすることにより、飾られた結納品を見れば結納金の見当がつくわけです。もう一つの大きな違いは、女性に贈る品を紅い紙を抱き合わせて包み、男性へ送るときには青か緑を使う地方が多いことでしょう。また、関東のように結納を同時に交換することは、関西地方ではまれなケース。ほとんどは、男性から女性に結納を贈り、女性からは受書を出して、結納金の一割程度を包んだ金包を和合紙の上に添えて仲人へのお礼とするのが習慣です。女性からの返礼は日を改めて持参します。日にちは次の吉日や荷物送りの日、挙式当日などが多いようです。

Q.

お祝い客が来られたときのマナーは?

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A.

「おため」や金品の一割程度を祝儀袋に入れるといいでしょう

お祝いを持参してくださった方には、お祝いごとにふさわしい干菓子と桜湯か昆布茶などをお出しするのが一般的です。親しい方ならお酒などをすすめてもいいでしょう。

お祝いの金品を受け取ったら、いったん床の間か飾り棚などの高いところへ納め、盆やふくさが添えられたままのときは、お帰りの際にお返しします。

ただし、片木盆(白木の盆)はそのまま頂戴してかまいません。この時、関西など地方によっては「おため」といって懐紙や半紙を抱き合わせにして二つ折りにしたものをお渡ししたり、贈られた金品の一割を祝儀袋に入れて添える習慣もあります。地域の風習、わが家の方法に従えばいいでしょう。

Q.

引き出物の準備はいつごろ、またどんなものを?

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A.

引出物は最近、あまりかさばらず、荷物にならないものが好まれる傾向です。

引出物は、披露宴の招待客にその場で贈るものですから、お年寄りや遠方から列席する方たちのことも考えて、かさばらず軽いものを選びたいものです。一般的には、食器など記念になる品にお菓子を添えて5~6千円程度が多いようです。のし紙は紅白10本の結び切りにし、表書きは「寿」、下には双方の姓を書きます。

記念品を選ぶポイントとしては、しゃれた実用品や気の利いた調度品で、多くの家で使うもの、いくつあってもいいもの、自分では買わないけれど便利な品や楽しい品がいいでしょう。

また、最近の傾向として、カタログを見て品物が自由に選べるシャディのアズユーライク(カタログギフト)の人気が上昇しています。軽くてかさばらないこと、品物が選べるといった点のほか、予算に合わせたコースが揃っているので贈る側の便利さも受けているようです。

ただし、引出物に関しては地域による習慣があり、所によってはかさのある品が喜ばれたり、果物、ねり製品、あるいは寝具を必ずつける習慣があったりと、各地ごとにさまざまな特徴があります。こうした点を考慮しながら多くの招待客が喜んでくれそうな品を選び、そこにちょっとした自分たちらしさを表すように考えましょう。

Q.

披露宴に「平服」と指定されたが、どんな服を?

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A.

招待状に「平服で」と断り書きがある場合は,礼装でないという意味です。

男性は普通のスーツ、といってもチェックや替え上衣ではなく、無地などドレッシーな色柄のスーツにします。女性も同様に、ラフなオシャレは避けて、ドレッシーな感じのドレスやスーツにします。和装なら小紋がいいでしょう。

Q.

不幸と重なった場合はどうする?

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A.

欠席となりますが、欠席の理由をさりげなく書きます。

欠席の返事を出す場合は、お詫びの言葉とともにひと言理由を書き添えます。ただし、欠席の理由が身内の病気や不幸の場合は「都合により」「ほかに所用があって」というように、理由をあいまいにして返事を出しましょう。

Q.

結婚祝の目安は?

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A.

結婚祝は、品物のほうが心に残り記念にもなるので、親しい間柄で相手の好みや価値観がわかっているのならその方がいいといえます。逆に、仕事上の付き合いなどで先方の好みや人柄がわからないときなどは、現金の方が無難でしょう。

なお、会費制の結婚祝賀やパーティーの場合は会費がお祝いなので原則として、あらためてお祝いを贈る必要はありません。お祝いの金品は挙式の1週間前くらいまでに着くようにします。間に合わない時は新郎新婦が落ち着いてから必要な品、不足品を聞いてから贈るようにします。

Q.

結婚祝いののしは? 水引は?

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A.

水引は結び切り。表書き(のし上)は「寿」が一般的。

結婚祝いの水引は、10本の結び切りに。色は金銀、紅白、金紅などがふつう。ピンクや若草色などもありますが、格式からいえば金銀が上です。また祝儀袋は、中の金額に見合ったものを使う習慣の地方も多いので注意しましょう。

表書きは「寿」「御祝」[御結婚祝]など。よく使われるのは「寿」です。文字は必ず筆か筆ペンで濃く書きます。薄い文字は弔事用とされているので気をつけましょう。金額は、中包みに明記します。

なお、包むお金はなるべく新札を使うようにします。金額は奇数にこだわる必要はないでしょう。実際に2万円はよく使われています。この場合一万円札1枚と5千円札2枚と合計3枚にします。ただし、4万円と9万円は、縁起の悪い数として避けましょう。

品物は奉書紙2枚で包み、ナマモノ以外は必ずのしをつけ、紅白か金銀の水引を結び切りにかけ、「寿」か「御祝」と表書きします 。

Q.

結婚祝いの品選びのコツは?

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A.

希望を聞くのがいちばんです。聞けないときは新生活に必要なものを。

結婚祝の品物は、同じものがダブったりしないよう、親しい間柄ならば、希望の品を聞いてそれを贈るのも一つの方法でしょう。そうでなければ、新生活に必要な品であってそこまでは手がまわらないと思われるもの、いくつあってもよいものにします。

お祝いの品として人気があるのは、食器セット、コーヒーカップやティーカップ、ホットプレートやコーヒーメーカーなどの家電製品、インテリア小物など。自分の好みを押しつけたりせず、相手の立場に立った品選びがポイントです。

Q.

特に贈ってはいけないもの(タブー)ってありますか?

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A.

昔といまとではタブーも違います。あまりこだわりません。

昔は結婚祝いの贈り物には、切れる、こわれる、裂ける、などを連想させる刃物や陶器、ガラス器、ナイフとフォークセットなどは嫌われていました。しかしいまでは、これらのものもどんどん贈り物に使われています。縁起をかつぐ人でなければ気にする必要はありません。

それよりも以外と気づかないのが、新郎新婦の会社のライバル社のもの、異性に贈るときのアクセサリーや下着など身につける品。これらの品は避けるのがマナーです。

Q.

子供も招かれた時のお祝い金は?

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A.

小学生までならプラス1万円を。中学生以上は大人1人分のお祝い金を。

披露宴に子どもも一緒に招かれた場合は、お祝いの額も迷うところ。招待された子どもの年齢にもよりますが、小学生までなら1人の子どもでプラス1万円。中学生以上なら、大人1人分のお祝い金を用意した方が無難です。また、子どもといっても大学生や社会人になっていれば、子ども本人の名でちょっとしたお祝いをプレゼントしたいもの。インテリア小物やブーケなどどうでしょうか。

Q.

スピーチのコツは?

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A.

ポイントを絞って3分以内にゆっくりめにしゃべります。(400字詰原稿用紙2枚半くらいが目安)

話は3分以内に要領よくまとめます。400字詰原稿用紙にして2枚半くらいが目安です。スピーチの構成は、(1)お祝いの言葉、(2)自己紹介、(3)主題、(4)励ましやお願い、(5)再度お祝いの言葉、が一般的。主題に入るときは、新郎新婦の人柄を象徴するようなエピソードを紹介します。ただし、話題を盛りだくさんにすると全体の印象が弱くなってしまいます。山場を一つ作るのがスピーチのコツです。

また、むずかしい言い回しや美辞麗句はさけるべきです。立場を踏まえたうえで素直な気持ちで心をこめ、自分の言葉で話すようにしましょう。また、自分ではゆっくりと話しているつもりでも、多少なりともあがっていると以外と早口になってしまうものです。「少しゆっくり過ぎるかな」と思うくらいのスピードで話すように心がけます。

Q.

スピーチの禁句は?

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A.

最近は以前ほど気にする人は少なくなりましたが、別れや、不幸を暗示する言葉はさけます。

別れを暗示させる言葉

切る、切れる、終わる、こわれる、破る、破れる、別れる、離れる、逃げる、消える、去るなど。

安定のなさを連想させる言葉

戻る、追う、追われる、帰る、返す、繰り返す、飽きる、出る、退く、閉じる、流れる、欠けるなど。

不幸をイメージさせる言葉

涙、死ぬ、冷える、失う、滅びる、苦しい、薄い、浅い、嫌う、亡くなるなど。

戻る、追う、追われる、帰る、返す、繰り返す、飽きる、出る、退く、閉じる、流れる、欠けるなど。

別れを暗示させる言葉

重ねがさね、またまた、皆々さま、かえすがえす、たびたびなど。

最近は、このような言葉を以前ほど気にする人は少なくなりましたが、それでも意識的に使うのは避け、「終わる」は「お開きにする」などと、ほかの言葉に言い換えるようにします。もしもうっかり使ってしまったときは、そのままさりげなく続けます。

Q.

嫁のみやげ、婿のみやげはいつ、どんな品を贈るのがいい?

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A.

おみやげは家族になったあいさつのしるしに贈るもので、実用品より相手の身につけるもの、趣味のものなどを。

初めての実家の訪問には、旅行のおみやげとは別に、嫁、婿それぞれが相手の家族一人ひとりにおみやげを贈ります。これは、[よろしく]と新しく家族になったあいさつのしるしに贈るものですから、消耗品や実用品ではなく、相手の身につけるもの、趣味のものなどを選びます。洋品雑貨、和装小物、調度品など、弟妹には万年筆やポーチなどもいいでしょう。また、祖父母がすでに亡くなっていれば、仏壇に供える線香を用意します。